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アランゲル(ロシア)社 インジェクションキット 1/35 原型師:Andrey Bleskin 設定:1944年8月の“スメルシュ”部隊 このキットは反ソ分子や逃亡兵などの摘発などの情景をモデル化したものなので、一般のAFVモデラー向きではないように感じます。ただ、フィギュア中心のヴィネットには使いやすい組合せですし、色彩的に単調なソ連の軍装にとって軍帽や肩章の色合いは大きなアクセントになると思います。 ちなみに、このキットのタイトルには微妙な誤解がありますので簡単な訂正をします。「軍事防諜」は1943年4月14日まで内務人民委員部(НКВД)の特別部管理局の担当でした。1943年4月に保安要員が内務人民委員部から分離されて国家保安人民委員部(НКГБ)となる中で、「軍事防諜」も内務人民委員部や国家保安人民委員部の管轄から離れ、1943年5月12日以降、国防人民委員部防諜総局“スメルシュ”あるいは海軍人民委員部防諜総局“スメルシュ”となりました。したがって、このキットの設定時期の1944年8月時点では、“スメルシュ”部隊は国防人民委員部の所属になります。 |
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軍装: 1935年型軍帽(フラーシュカ)、1943年型野戦服(ギムナスチョールカ)、長靴、1932年型将校ベルト、マップケース、トカレフ用ホルスター、兵用ベルト、シュパーギン機関短銃1941年型用マガジンポーチ、水筒、スコップ、トカレフ拳銃1930年型もしくは1933年型、シュパーギン機関短銃1941年型、デクチャリョーフ歩兵用機関銃。 胸ポケットのない初期の1943年型ギムナスチョールカを製品化した貴重なキットです。人体と被服に関してはプロポーションもポーズもディテールも、やや大きめですが、インジェクションキットとしては、ほとんど不満のないキットです。とくにブーツが素晴らしい。ただ、ズボンの膝当ての両側がズボンの縫目と一致してしまっているので、膝当てを若干細めに修正するといいでしょう。一方、銃器や装具はモールドのシャープさに欠けていますので、その辺りが気になる人は他のキットの「お気に入りのもの」と代えるとよいのではないでしょうか。 (ワレンチン・ヴェノーフ) |
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アランゲル(ロシア)社 インジェクションキット 1/35 原型師:Andrey Bleskin 設定:1943年のクラスノダール地区で編成されたクバン・コサックの「斥候兵」 このキットは徒歩斥候の小さなグループをモデル化したものなので、一般のAFVモデラー向きではないように感じます。ただ、フィギュア中心のヴィネットには使いやすい組合せですし、色彩的に単調なソ連の軍装にとってクバンカの頭頂部や防寒頭巾の色合いは大きなアクセントになると思います。 |
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軍装: クバンカ(1936年型)、1943年型野戦服(ギムナスチョールカ)、長靴、防寒頭巾(バシルィーク)、1932年型将校ベルト、マップケース、トカレフ用ホルスター、兵用ベルト、シュパーギン機関短銃1941年型用マガジンポーチ、水筒、スコップ、トカレフ拳銃1930年型もしくは1933年型、シュパーギン機関短銃1941年型、デクチャリョーフ歩兵用機関銃。 胸ポケットのない初期の1943年型ギムナスチョールカを製品化した貴重なキットです。人体と被服に関してはプロポーションもポーズもディテールも、やや大きめですが、インジェクションキットとしては、ほとんど不満のないキットです。とくにブーツが素晴らしい。ただ、ズボンの膝当ての両側がズボンの縫目と一致してしまっているので、膝当てを若干細めに修正するといいでしょう。一方、銃器や装具はモールドのシャープさに欠けていますので、その辺りが気になる人は他のキットの「お気に入りのもの」と代えるとよいのではないでしょうか。 (ワレンチン・ヴェノーフ) |
Soviet Tank Crew [1] (1935-1942)
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BiBi Design(日本)製 1/35 レジンキット 原型師:小只理太 設定:1935年から大祖国戦争初期の戦車兵。 軍装:パナーマ帽/ピロートカ、1935年型兵下士官用夏季野外服、兵用ベルト、長靴。 |
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在りそうで無かった初期パナーマ帽を被った労農赤軍兵士のフィギュアキットです。 ヘッドは2種類入っており、パナーマ帽を被ったヘッドか、ピロートカを被ったヘッドかを選べる様になっています。 [1]とある様に[2]もあり、こちらは戦車兵用つなぎを着用したフィギュアキットで、戦車帽を被ったヘッドかピロートカを被ったヘッドかが選べる様になっています。 基本的に形状は同じなので、塗装次第で各種兵科の兵下士官を作れる事になります。 パッケージ写真の作例では、「カーキ色の帽体・鋼鉄色の星・赤星の帽章」で塗装されていますが、規定では機甲科のパナーマ帽は「鋼鉄色の帽体・赤色の星・赤星の帽章」です。 このフィギュアの原型は、3Dソフトを使ったデジタル造形で、3Dプリンターで出力した後、表面処理や微調整を手作業で行っているそうです・・・時代ですね。 ただ複製する際に、膝や肘の当布、縫い目などのモールドが甘くなってしまっているので、手を加えてあげる必要があります。 (赤いお母さん) |
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EASTERN EXPRESS(ロシア)社製 1/35 インジェクションキット 設定:1943年から1945年の冬季騎馬兵 軍装:鉄兜、1940年型防寒帽、1943年型外套、兵用ベルト、弾薬盒、弾倉袋、ガスマスクバック、拍車付長靴。 武装:モシン・ナガン・M1891竜騎兵小銃、シェパーギンM1941短機関銃、竜騎兵サーベル(ドラグーン・シャシュカ)、コーカサス・サーベル(シャシュカ)、短剣(キンジャール)。 |
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赤軍の騎兵を2騎再現出来る貴重なインジェクションキット。 同社の「Soviet Cavalry 1939-1943」と対になるキットで、上半身と一部武装のパーツを替えているだけで、馬や馬具も含めて、ほぼ共通パーツを用いている。 具体的に違いを説明すると、こちらには防寒帽と、1941年型外套とを着用し、一人はシェパーギンM1941短機関銃を携帯している。 ヘッドは2種類用意されており、鉄兜(外殻は1939年型以降の形)を被っているか、防寒帽のままかを選べる様になっている。 また右腕が2種類ずつ用意されており、手綱を持つか、サーベルを抜刀しているかを選べる様になっている。抜刀したサーベルは、護拳が付く竜騎兵サーベルと、鍔の無いコーカサス・サーベルが一本ずつ用意されている。 恐らく原型師はAndrey Bleskin氏と思われ、その造形は定評通り素晴らしい。 キットの品質は、流石に最近のミニアートのレベルまでは行かないが、少し前のズベズダの様な雰囲気が在って悪く無い。 手綱のパーツが無いので、そこはプラペーパーか何かで自作する必要がある。 箱絵も素朴な感じだし、イースタンエクスプレス製か・・・と東欧キットのトラウマで不安になっている同志諸君には、安心して買って欲しい。大丈夫だ。 |
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エヴォリューション・ミニチュアズ(ロシア)社製 レジンキット 1/35 原型師:Sergey Traviansky (Menelay) 設定:大祖国戦争にて。足布をまき直す兵士。 軍装:1940年型防寒帽、1932型綿入チェラグレイカ、兵用乗馬型ズボン、ベルト、足布、長靴。背嚢、水筒、ドラム型弾倉ポーチ。DP28軽機関銃。 |
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今まで、在りそうでなかった足布(портянка)を巻く姿のフィギュア。。 足布(портянка)は、伝統的な靴下で、いわゆる靴下(ソックス)も用いられなかった訳ではありませんが、長靴短靴の差別なく用いられてきました。特に長靴の着用には適しており、洗濯や乾燥させるのにも便利で清潔なのだそうです。 軍装は、耳被付き毛皮製防寒帽に、キルティングが施された綿入、乗馬型ズボンに長靴という、赤軍/ソ連軍の冬季軍装としてはオーソドックスな物。 防寒帽は冬戦争(1939年〜1940年)での体験から、戦後の1940年に正式に導入が決定されています。 また綿入チェラグレイカは、1932年に防寒服として導入され、細部の変更が行われながら戦後も使用し続けられました。1941年8月に襟章型階級章と折襟を付けた1941年型チェラグレイカが導入されましたが、1943年の肩章システム導入後に、いつの間にか1932年型チェラグレイカが復活しています。 股幅の広い乗馬型ズボン(шаровары)も、1969年に幅の広くないズボンに替わるまで、長く履かれたズボンのタイプでした。 なお、DP28軽機関銃は、小銃弾の規格変更に伴って、1950年代にはRPD軽機関銃に切り替わっていきます。 厳密に言えば、1940/'41年の冬、1943年の冬から1950年代初期頃までの設定で用いる事が出来るフィギュアキットですが、耳被付き毛皮製防寒帽は冬戦争中の1940年冬には既に便宜的な物が支給されていますし、民間防衛隊や学生の軍事教練に際しては、「コスプレか!?」と驚くほど古い装備が貸与されている様なので、もう少し伸びしろのある使い方が出来るかも知れません。 防寒帽のシルエットが、戦後っぽいな・・・という所が個人的には気になりますが、フィギュアキットとしては、精巧で考証の行き届いた原型に、品質の高いキャスティングで、部品の合いも良く素晴らしい製品です。 パーツの画像などはblogの記事を参照の事。 (赤いお母さん) |
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ICM(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:1939年から'42年における冬期赤軍将兵 |
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ICM(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:1939年から'42年における赤軍戦車兵と指揮官 |
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ICM(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:1943年から'45年における休息を取る赤軍戦車兵と歩兵 |
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ICM(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:1945年5月ベルリンにおける赤軍将兵 |
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ICM(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:1943-'45年のソ連衛生員。 |
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ICM(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:1943-'45年の労農赤軍車両運転手 軍装: ・運転手1 : ピロトカ、1943年型野外服、ベルト、長靴。 ・運転手2 : 1940年型防寒帽、1932型綿入チェラグレイカ、兵用乗馬型ズボン、ベルト、長靴。 ICM35641と同時期に発売された労農赤軍の自動車運転手のフィギュア。あちらがアフガン紛争(或いは冷戦)に対して、こちらは大祖国戦争後期の情景を想定したフィギュアキットになっている。ただ、時代毎に変更された肩章の塗装再現に気をつければ、戦後の情景にも使える。 箱には2体分のフィギュアが入っており、運転手1(部品番号1−6)は夏季軍装姿で、ピロトカ(舟形略帽)に'43年型野外服上下、長靴を着用している。 一方で、運転手2(部品番号7−13)は冬季軍装姿で、野外服の上に綿入防寒服のチェラグレイカを羽織り、毛皮の防寒帽を被っている。 それぞれが一般的な夏季軍装と冬季軍装を再現しており、使い勝手の良いフィギュアキットとなっている。 軍装品のモールドを大切にした、ICMらしい繊細な仕上がりの製品になっている。原型はいつものガガーリンさんと思われる。 |
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MASTER BOV(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 原型師:A.Gagarin 設定:大祖国戦争開戦当初(1941〜42年)のソビエト歩兵 |
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MASTER BOV(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 原型師:A.Gagarin 設定:大祖国戦争開戦当初(1943〜44年)のソビエト戦車兵 |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のソヴィエト歩兵 軍装:ピロートカ、1943年型野戦服 長靴、水筒、毛布。PPSh41(ドラムマガジン・バナナマガジン)、マガジンポーチ(ドラムマガジン用・バナナ型マガジン用)。 |
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巻き留めた毛布(外套か?)の上に腰掛けて休息を取る、1943年以降のソヴィエト軍兵士をモデル化したキット。 バリが多く、モールドも大変荒いです。材質のプラスティックも、初期は灰色、後期はココア色の物で、最近のミニアート社の製品に比べると良くありません。しかもまるで溶けたかの如く緩いモールド部分が在るかと思えば、妙にエッジが立っているモールドも在り、「Soviet Infantry on the March」と共に、非常に不思議で味わい深いキットです。 とはいえ、全体のプロポーションは良く、特にしっかりとした作りのヘッドは素晴らしい物で、心を捉えて離さない魅力的なキットと言えるでしょう。 自信を持って薦めはしませんが。 確証が在るわけでは在りませんが、ミニアート社の初期2キットの原型師はタンク社のデザイナーと思われます。 (追記:ミニアート社とズベズダ社の原型師は、タンク社のデザイナーですね) (赤いお母さん) |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のソヴィエト歩兵 |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のソヴィエト戦車兵 軍装:1941年型戦車帽、1943年型野戦服、戦車兵用つなぎ(2種類)、長靴、ベルト。 |
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このキットは1943年以降のソヴィエト戦車兵をモデル化したもので、その休息中のポーズは、戦車を中心とするディオラマで活用しやすく、AFVモデラーには非常に重宝するものと思います。 プロポーションもポーズもディテールも、顔の造形も、人体の大きさも、インジェクションキットとしては全く不満のない、たいへん素晴らしいキットです。長靴の表現は卓越した逸品だと思います。おすすめです。 (ワレンチン・ヴェノーフ) |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のソヴィエト戦車兵 軍装:1941年型戦車帽、1943年型野戦服、戦車兵用つなぎ(2種類)、長 靴、ベルト。 |
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このキットは1943年以降のソヴィエト戦車兵をモデル化したもので、その作業中のポーズは、戦車を中心とするディオラマで活用しやすく、AFVモデラーには非常に重宝するものと思います。 プロポーションもポーズもディテールも、顔の造形も、人体の大きさも、インジェクションキットとしてはたいへん素晴らしいキットです。とくにアジア系のヘッドは貴重な逸品だと思います。おすすめです。 (ワレンチン・ヴェノーフ) |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降の冬季ソヴィエト戦車兵 軍装:1941年型戦車帽、毛皮半外套(Полушубок)、戦車兵用つなぎ 、防寒ズボン、長靴、ベルト、マップケース、トカレフ用ホルスター。 |
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このキットは1943年以降の冬季のソヴィエト戦車兵をモデル化したもので、そのポーズは、戦車を中心とするディオラマで活用しやすく、AFVモデラーには非常に重宝するものと思います。 プロポーションもポーズもディテールも、顔の造形も、人体の大きさも、インジェクションキットとしては素晴らしいキットです。 長靴は全体的にやや細めに感じますが、将校用としては好感がもてる表現だと思います。またマップケースは「地図入れ」タイプ(Палетка、あるいはПланшет)のうち、小型で右下にスナップ留めストラップが付いた最も一般的なものを再現しています。A・C・Dの兵士はモールドから判断してキルティングの防寒ズボンのようですのでカーキ系の塗装が無難です。 (ワレンチン・ヴェノーフ) |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のソヴィエト戦車将校 軍装:1941年型戦車帽、1941年型野戦帽(フラーシュカ)、舟型帽(ピロ ートゥカ)、1943年型野戦服(ギムナスチョールカ)、1929年型戦車将校用 革ジャケット、戦車兵用つなぎ、長靴、ベルト(2種類)、マップケース(2種類) 、ホルスター(2種類)。 |
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このキットは1943年以降のソヴィエト戦車将校をモデル化したもので、その野戦会議中のポーズは、戦車を中心とするディオラマで活用しやすく、AFVモデラーには非常に重宝するものと思います。 プロポーションもポーズもディテールも、顔の造形も、人体の大きさも、インジェクションキットとしてはたいへん素晴らしいキットです。とくに細みの将校用長靴とガリフェ風乗馬ズボンの組合せや戦車将校用革ジャケットは従来のミニアートの製品にはないものです。 さてAの将校の革ジャケットですが、これが1929年型戦車将校用革ジャケットの襟章を外し、肩章を付けたものとすれば、袖にストラップが付きますので、これは箱絵などを参考にして追加工作が必要です。また、1943年時点で「生き残っていた」1929年型は少ないと思われますので、胸ポケットを削り取って「1937年型」にしてしまえば、袖の追加工作は不要になります。また両胸にV字形の曲線で縫合線を再現すれば、大戦末期に一般的な革ジャケットとなります。 次にCとDの将校は、どちらも「地図入れ」タイプ(Палетка、あるいはПланшет)のマップケースを付けることになっていますが、嬉しいことに、「Soviet Tank Crew. Winter 1943-45」のものとは違う、中型で左下にスナップ留めストラップが付いたタイプが用意されています。ただし、箱裏の塗装図では肩ストラップに丁寧にもバックルが描かれていますが、「地図入れ」タイプの肩ストラップは長さ調節ができない一本の革ストラップなのでキットのモールドのままで構いません。一方、Eの上級曹長のマップケース(これはПолевая сумка)の肩ストラップにはバックル等を追加工作してやるとよいでしょう。 またC・D・Eには胸に勲功章がモールドされています。そのうち、Dの将校(箱絵では少佐)の左胸の右端には栄光勲章がモールドされていますが、箱絵のように赤旗勲章に改造した方が無難です。というのは、栄光勲章は基本的に下士官兵を対象とした勲章であり、尉官だとしても航空関係でもない限りほとんど佩用することはない勲章だからです。また、これらのフィギュアを素材として1943年以前の折襟で襟章式のギムナスチョールカに改造する場合は、襟と胸ポケットと肩章の改造だけでなく、勲功章のモールドも削除する必要があります。1943年を境に赤星勲章も佩用位置が左胸から右胸に移動しますので。 ともあれ、新たに付け加えられた2種類の汎用ホルスター、別部品の舟型帽など、魅力に満ちたキットだと思います。おすすめです。 (ワレンチン・ヴェノーフ) |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第二次世界大戦時、1943年以降の冬季ソビエト兵士 軍装:1940年型防寒帽、1932/1945年型防寒衣 1941年型防寒ズボン、1941年型将校外套、長靴、ベルト、マップケース、ホルスター、飯盒(2種類)、水筒。 |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のソヴィエト対戦車砲兵 |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のソヴィエト戦車兵 軍装:1941年型戦車帽、1943年型野戦服、戦車兵用つなぎ、長靴、ベルト。 |
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このキットは1943年以降のソヴィエト戦車兵をモデル化したもので、そのポーズは、戦車を中心とするディオラマで活用しやすく、AFVモデラーには非常に重宝するものと思います。 プロポーションもポーズもディテールも、顔の造形も、人体の大きさも、インジェクションキットとしてはたいへん素晴らしいキットです。 (ワレンチン・ヴェノーフ) |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のソヴィエト自走砲兵 |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、海軍歩兵。 |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降の夏季軍装のソヴィエト歩兵。 |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 原型師:Andrey Bleskin 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のソヴィエト軍の自動車運転手と搭乗兵、交通整理の女性兵士。 |
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第二次世界大戦時、1941〜42年頃の夏季ソヴィエト戦車兵とデサント兵。 原型師:Andrey Bleskin 軍装: 戦車兵 戦車帽(1936年型か1941年型)、戦車兵用つなぎ、ホルスター、ベルト、長靴。 デサント兵 鉄兜(1939年型か1940年型)、ピロトカ、1935年型兵下士官服、兵用ベルト、水筒、スコップ、雑納、長靴。 武装:モシンナガン小銃と弾薬ポーチ、PPsh41短機関銃とマガジンポーチ。 |
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遂にミニアート社から、念願の折襟タイプの'35年型服がキット化されました!しかも襟章も丁寧にモールド化され、AとB(戦車兵)、Cの兵士には階級章と思わしきモールドも施されています。 (Aの兵士には襟章端に付く大きな三角形と、階級章の小さな三角形一つが、戦車兵とCの兵士には大きな三角形だけが、モールドされています。兵科章は無し) もともと原型の出来には定評のあるシリーズですが、金型の技術も毎回向上しており、今回も更に出来の良いキットに仕上がっています。 服のしわは勿論、手先や装備品の繊細な表現も再現出来ており、原型のエポキシパテが見える様です。 特にヘッドの出来は素晴らしく、しかも被り物を鉄兜かピロトカを選べる様に、(戦車兵を除いて)2個づつ付いてきます。 ちなみに箱絵では描かれていませんが、Cの兵士の右胸ポケットの上に、戦傷章と思わしきモールドがあります。階級章のモールドもありますし、ヘッドも少し年輩風で古参兵という設定なのでしょうか。 ただ惜しむべきは、箱絵は正確に描写されているのですが、胸ポケットがフタ付スリットポケットに成っている事で、フタ付貼付式に直してやる必要があります。 鉄兜はリベットのモールドが無いので、1939型なのか1940年型なのかが分かりませんが、箱絵ではリベットの位置から1940年型となっています。 後は戦車帽のパーツが改善されると有り難いですね・・・。 (赤いお母さん) |
Soviet Soldiers Taking a Break
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MiniArt(ウクライナ)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第二次世界大戦時、1943年以降の夏季ソビエト兵士。 軍装:舟形帽(ピロートカ)、1943年型野戦服、兵用ベルト、長靴。鉄兜(1936年型、1940年型鉄兜)、1937年型革製弾薬盒、手榴弾盒(2種類)、スコップ、水筒、背嚢、外套(巻いた状態)、スプーン、マグカップ。 武装:モシン・ナガンM1891/30小銃、同狙撃銃型、同M1938カービン銃、デグチャリョーフ軽機関銃(DP 7.62mm)、デグチャリョーフ戦車機関銃(DT 7.62mm)、手榴弾(F1、RGD-33)、対戦車擲弾(RPG-40、RPG-43)。 |
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小休止を取る赤軍兵士のフィギュアキット。インジェクションキットとしては初めて足布(портянка)を巻くシーンなどを再現するなど、大変魅力的なセットです。 原型の良さに定評のあるミニアート社ですが、自然なポーズはさる事ながら、巧みな部品分割や部品の合い、繊細なモールドの再現など、インジェクションキットとしての品質も驚くほど向上し続けています。 装具や武器類は 、別売り販売もされているパーツを付属させており、その品質たるや驚くほど。下手なレジンキットよりも優れています。 モシン・ナガン小銃など、ボルト部分を別パーツにする事で、通常型と狙撃銃型とを作り分けられる様にしています。しかもなんと、装弾した弾薬クリップが付いてきます! 鉄兜に至っては、表側のリベット再現は勿論、インナー部分のモールドもスライド金型を利用して再現。コレで気兼ね無しに、裏側が見える様にビネットに転がせます。 原型をどの様に金型に移しているのか技術的な事は分かりませんが、比較的大柄なフィギュアの多いミニアート社製にしては、このフィギュアキットは小さめ(1/35スケールとしては正確なのですが・・・)に作られています。そのせいか、はたまた原型師が変わったのか、少しいつもよりアッサリ顔だったりと雰囲気が違います。 箱絵では、胸にメダルや戦傷章が描かれていますが、それらのモールドはありません。 3Dスキャンのヌメッとした造形のインジェクション・フィギュアキットが増える中、こういったアナログの臭い(実際にはデジタル技術も使ってはいますが)を感じられる造形美は大事にして欲しいですね。 お薦めです。 (赤いお母さん) |
Soviet Artillery Crew (WW2)
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第二次世界大戦中の砲兵 |
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 |
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 |
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 Zvezda社の完成見本 |
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 |
Soviet Tank Infantry
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 設定:1943年以降のソ連戦車デサント兵 軍装:40年型鉄兜、43年式軍装(夏期野戦服、夏期野戦服とポンチョ、兵下士官用外套、綿入服)、長靴、水筒、背嚢。 武器:PPSh41短機関銃(ドラムマガジンx2、バナナマガジンx1)、マガジンポーチ(ドラムマガジン用・バナナ型マガジン用)、DP-27デグチャリョーフ機関銃。 素晴らしい箱絵の通り、今まさに戦車から飛び降り襲いかからんとするソ連兵士をモデル化しています。 模型的には最近のズベズダクオリティで、原型師もいつもの人でしょう。魅力的なキットに仕上がっています。通常の歩兵としても応用の利くポーズなので、使い勝手の良いフィギュアキットではないでしょうか。 ただ金型技術の問題か、ヘッドが余り良くありません。しかも黒目を再現しようと言う無駄な努力をしてしまい、その異様な造形ぶりに拍車をかけています。 特にA(ポンチョ着用)の兵隊は「ベルセルク」のモズグスと化していて堪らない物があります。C(綿入服)の兵隊はケビン・ベーコンに似ているなぁ・・・というのは蛇足。 昔のインジェクションキットのフィギュアは、みんなこんなもんだったらしいという話を聞くにつけ、良い時代に成ったものだなぁ・・・と感慨にふけってしまいます。 まぁ、目元を一寸修正してやれば何ら問題は無いですし、気にくわなければ、TANKの適当な別売りヘッドと取り替えてやれば良いでしょう。 (赤いお母さん) |
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第2次世界大戦時、1943年以降のマキシム機関銃チーム |
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第二次世界大戦時の狙撃チーム |
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第二次世界大戦期1942年の山岳部隊 |
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第二次世界大戦期1941-'42年の対戦車犬部隊 軍装: Figure1(A):1940年型防寒帽、1941年型綿入防寒服、兵用ベルト、フェルト製防寒長靴(валенки)。 1937年型革製アモポーチ、ガスマスクポーチ、水筒、スコップ、手榴弾(?)ポーチ、1940年型鉄帽。 モシンナガンM1891/38カービン銃。 Figure2(C):1940年型鉄帽、1941年型綿入防寒服、兵用ベルト、フェルト製防寒長靴(валенки)。 ドラムマガジン用ポーチ、ガスマスクポーチ、水筒、スコップ、手榴弾(?)ポーチ、マップケース。 PPSh41短機関銃。 Figure3(B):1940年型鉄帽、1941年型綿入防寒服、兵用ベルト、フェルト製防寒長靴(валенки)。 ドラムマガジン用ポーチ、ガスマスクポーチ、水筒、スコップ、手榴弾(?)ポーチ。 PPSh41短機関銃。 犬x3:接触式対戦車爆弾。 悪名高き対戦車犬・・・いわゆる犬地雷部隊のキット・・・まさかこんな物までキット化されるとは・・・。 しかしドラマティックながら骨太というテーマは、まさにズベズダらしいではないか。 キットの中身の方も、肉厚でメリハリのあるフィギュアながら(原型師は山岳部隊のキットと同じ人だろうか)、繊細なモールドという昨今のズベズダ品質で申し分ない。 最近のズベズダは、銃と握り手が一体化している部品と、別々になった部品とを選べる様になっているが、ここでもそれは踏襲されている。またスリングや犬の首輪の紐などを、パーツ化しているのもズベズダらしいデザイン。 特筆すべきは、鉄帽の内側も大らかであるが再現している点だ。これでこの鉄帽が'40年型鉄帽と分かるのだが、どうせなら外側のリベットも再現して欲しかったなぁ・・・。 防寒帽も全体的に丸っこいシルエットになっていて、'40年型の古い感じが伝わってくる。他の原型師の防寒帽は角張っていて、余り古い感じがしない・・・戦後型に改造するには良いのだが。 フェルト製防寒長靴(валенки)を履いている姿を再現している点にもグッと来る。валенкиを再現したのはICMのキット以来ではなかろうか。 ボックスアートと、キットの中身が一致していないあたりも、最近のズベズダっぽかったりする・・・。 因みに対戦車犬部隊であるが、キットの説明書(露語)に依れば、 「1941-'42年に、深刻な対戦車手段の不足により、ソ連軍はドイツ戦車との格闘の為に、特殊な訓練をくぐり抜け、背中に防水の袋に入れて、アンテナ信管の付いた2〜4kgの爆薬を背中に括り付けた、六万匹以上の犬を用いた。」 とある。 さらに説明書(英語)に依れば、この信管は金属に接触すると爆発し、犬たちは敵戦車の下に走り込む様に訓練されたとある。300両以上のドイツ戦車が、この部隊によって破壊されたが、その他の対戦車兵器の充実により1943年に部隊は解散となった様だ。 なんでロシア語の解説よりも、外国語(英語など5カ国語)の解説の方が内容が多いんだ?という疑問はさておき、窮余の策であり、余り効果的な兵器でなかった様子はうかがえる。 因みに、襟章を付けられた折襟の'41年型綿入防寒服は、外套の下に着る柔らかく短い襟の綿入防寒服の替わりに、1941年8月25日付ソ連国防人民委員会命令第283号で導入された。 しかし、1943年に赤軍の階級章システムが襟章スタイルから肩章スタイルに変わったのに伴い、立襟で肩章を用いる綿入防寒服に取って代わられた。対戦車犬部隊と同様に、短命の軍服であった。 (赤いお母さん) |
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Zvezda(ロシア)社製 インジェクションキット 1/35 設定:第二次世界大戦期1943-'45年のソ連衛生兵 |