BMP-2

使用キット
1/35 「BMP-2」
DRAGON(香港)/ZVEZDA(ロシア)




 兵員輸送車としての役割だけでなく、直接歩兵を支援する歩兵戦闘車という概念を示したBMP-1の改良型。1980年に導入され、主砲を73mm低圧滑腔砲から30mm機関砲に変更したのが目立つが、足回り以外は殆どが改良されている。



 キットはドラゴン最初期の物で、現在はズベズダが販売しています。
 このキットに限らず、ドラゴン現用ソ連物のBMPシリーズ/BTRシリーズ/T-72/T-80は、現在ズベズダ・ブランドで販売されています(BRDMはいずこに?)。
 模型屋の御主人曰く「何でドラゴンは金型売っちゃったんだろうなぁ・・・」って、そりゃ売れないからでしょ。でもズベズダパッケージというだけで、何となくテンションが上がるので歓迎。

 1990年代初頭、突如として現用ソ連物をひっさげて登場したドラゴンの最初期のキットであるからして、どうしても組み辛さは在ります。
 まず車体の上部と下部とが反って合わないのですが、気合いで何とかなります。合わない反りを合わせるのが社会性というもの。フェンダーが車体に対して微妙に長い様ですが、前に合わせるか、後ろに合わせるかがセンスというものです。
 結構キツイのが足回りで、軌道輪の左右のピッチが合っていません。フェンダーで上手い事隠しましょう。転輪も張りぼて状で裏側のモールドが在りません。実車を知らないので、こんなものなのかなぁ・・・と作ってしまいましたが、今ではminiarm社からレジン製の転輪が出ているので、気になる人は交換すると良いでしょう。
 履帯もドラゴンの昔のキットらしく、押し出しピン跡が一枚一枚付いていますが、彫刻刀でカンナがけしてやれば直ぐに取れます。面倒なのは側面のパーティングラインで、モールド自体が入り組んでいるので、取るのが難儀でした。ズベズダのキットでは履帯の整形色が黒で、パーティングラインが取れているのか見づらい上に、少し粘りのあるプラスティックなので、削りにくく接着しづらい物でした。ドラゴンのキットの方が、その点は作りやすいのかも知れません。

 それでも唯一のBMP-2のキットですし、モスクワの子供達は文句を言わず作っているのですから、日本の大人が文句を言ってはいけません。AFV二作目の私が作っても、これくらいの出来には成ります。素晴らしい!


(赤いお母さん)



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