北京212(BJ212)


使用キット
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「Chinese BJ212 Military Jeep w/canvas soft top」
Trumpeter(中国)




 北京212は中国初の国産ジープとして、1965年より北京汽車で製造が始められ、50〜60万両余りが現在まで生産されている。
 定員5名で、重量0.5tの四輪駆動車である。軍用、民間共に広く使われ、かの毛沢東が閲兵式に際して搭乗した様子も残っている。軍ではスタッフカーとしては勿論、105mm無反動砲の台車等としても広く利用されている。
 派生型として、車体を延長して定員8名とした北京212A等がある。




 トランペッターのキットは初めて作ったのですが、カッチリとしていて作りやすいキットでした。モールドもメリハリがあり、合いも良かったです。エンジン等はモッタリとした感じで、野暮ったさは感じますが、作り易さとの兼ね合いを考えると、こんな物かな・・・という気はします。
 ただ、繊細な部分も忠実に再現しているのですが、インジェクションキットとしての構造上、それはどうなんだ?という部分もあり(前部座席とか、サスペンションの留め具とか)、その点だけは注意とコツが必要です。

 作品は、基本的に素組です。
 ただ、窓だけは一枚板のクリアパーツだったので、透明プラ板で二枚ガラス式に直してやりました。

 塗装はラッカースプレーで下塗り後、各種水性アクリル塗料でペタペタと筆塗り。ボディのみ、途中でセミグロスのトップコートを吹いて艶を出してから、ウェザリング塗装などの仕上げをしています。
 キットのゴムタイヤには、ゴムにも利くというシタデル社の「アンダーコートスプレー」の黒を吹き付けたのですが、ゴムの可塑剤のせいなのか、塗料の乾燥後も被膜がベタベタと硬化しませんでした。保管時はホイールから外しておかないと、、プラスティックを溶かすおそれがあります。
(最近のトランペッターのゴム部品は、スチロールを犯さない素材に切り替わったという話です)



写真・文章/赤いお母さん


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