1942年9月
ザカフカス方面軍
M3スチュアート搭乗員の軍曹




 第258独立戦車大隊は第191教導戦車旅団第21教導戦車連隊を基幹に編成され、レンドリースの米国製M3軽戦車と英国製ヴァレンタイン歩兵戦車とを装備し、1942年9月ザカフカス方面軍の一員としてドイツ軍との戦いに参戦した。
 大隊は15名の叙勲候補者を輩しながらも、戦死4名、負傷8名、行方不明25名を出した。
(フロントヴァヤ・イリュストラーツィア『カフカスの防衛』より)

 この独立戦車大隊はその戦功ではなく、米国製戦車帽とトンプソン機関銃を構えた宣伝写真で広く知られている。
 もっとも下着に至までレンドリースの米国製装備で固めたソ連戦車兵の例もあり、この時期のソ連兵としては、それほど特異な軍装例では無いのかも知れない。

(写真と文章/赤いお母さん)


・軍装的解説


 米軍戦車帽

 レンドリースの米国戦車の装備品として納入されたのであろうか。確かに使用されたのであろうが、余り画像資料として見かける機会が無い。


 ゴーグル

 大戦中広く車両搭乗員に用いられたゴーグル。
 いつ頃から導入され、いつ頃まで使用されたのかは知らない。


 1935年型兵下士官用夏季服/1940年型襟章

 詳しくは別頁参照。




襟章部分拡大


・模型的解説

 今回の楽しみはソ連兵に米国製戦車帽を被せる事。
 戦車帽はホーネットの物が出来が良いので使用する事にする。ヘッド本体はミニ・アートの物をそのまま使用。ホーネットのヘッドは使えた物では無いので。
 モーターツールで不要な部分をガリガリと削って、ヘルメットだけにしたホーネットのヘッド。
 ミニ・アートのヘッドも、ヘルメットに合う様に、後頭部などを削って摺り合わせを行う。ボディに合う様に、プラ棒で首も作っておく。
 かっぽりと装着。
 ゴーグル部分はプラ材で作成。


 フィギュア本体は上半身のみ使用。ハッチから見える部分だけ、エポキシパテで作成。
 立ち襟を折り襟に改造し、襟章も追加している。エポキシパテを使用。
 モールドのあやふやな肘のあて布はエポキシパテで、ボタンはビーディングツールで打ち抜いたプラ材で、棟のポケットもエポキシパテで作り直した。
 使用したエポキシパテは、タミヤ製の二種。

 双眼鏡はキットの物に、マスキングテープの細切りで革ひもを、プラ材で接眼レンズカバーを作った。


 塗装はいつも通り、各種水性アクリル塗料(タミヤカラー・シタデルカラー・ヴァレホカラー)で。
 ゴーグルのレンズ部分は、最後にクリアーを塗って仕上げた。




戻る