BT-7TU

使用キット
1/35 「Command Tank BT-7 mod 1935」
Eastern Express(ロシア)




 ソ連快速戦車シリーズのBT-7TU/1935年型。
 BT-7はBT-5の車体を改良した発展型で、TUは無線機を装備した指揮車型。砲塔は当初、BT-5と同じ物を使用していたが、砲塔のハッチの形状を変えたり、斜形砲塔を導入するなど、いくつかの改良を施している。更には1938年にディーゼルエンジンに改修したBT-7Mが登場する。
 ソ連は米国のクリスティ戦車の車体を農業用トラクターとして輸入し、BT-2・BT-5・BT-7と発展させ、一般的にはT-34や戦後のソ連戦車へと繋がっていくとされているが、どうしてその様に言われているのかは良く分からない。少なくともBT-7を最後に、クリスティ型サスペンションや、脱着式履帯を外すと装輪装甲車と化す、といった夢の様な機能が無くなった時点で、クリスティの系譜は断絶した様に思う。
 余談だが、同じ戦車を発展させたソ連のBTと、英国のクルセイダーを見比べてみると、これまた非常に楽しい。BT-5も、クルセイダーも、イタレリから出ているので、みんなで買おう。

 このイースタンエクスプレスのキットだが、大変素晴らしい出来。実はこれ、私のAFVデビュー作で、フィギュア制作に行き詰まり、息抜きとして素組で作った物。
 確かにバリやヒケは在るし、合いの悪い部分も合ったり、説明書に間違いが在ったりするものの、AFV童貞の私に組み立てられたのだから、丁寧に作ってやれば美しい快速戦車が作れるハズ。作れないとしたらキットのせいでは無く、貴方のせい。大人なんだから文句を言ってはいけない。

 イースタンエクスプレスは、BT-7/1935年前期型・後期型、1938年前期型・後期型、BT-71935年指揮車型、BT-7A(76mm砲搭載歩兵支援型)、BT-7A指揮車型、BT-42(フィンランド軍自走砲)と全八種類怒濤のラインナップを誇っている。是非とも、一家に二個小隊分くらいは買って常備して頂きたいものだ。


(赤いお母さん)



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